太ももが痩せないと悩む方の中に、反り腰を改善していないために太もも痩せできない方もいると思います。
こういう方の場合、腰周りの筋肉を緩めて反り腰を改善するだけで太もも痩せすることができるかもしれません。
反り腰だけど、筋トレなどをしても思ったような成果が得られなかった方は、今回お伝えする内容を実践すれば今までと違った太もも痩せを実感できるはず。
この記事では、
- 反り腰を改善して太もも痩せしたい
- 何をやっても太もも痩せできない
- 反り腰の改善方法を知りたい
こういった悩みや疑問を、パーソナルトレーナー歴11年の伊藤出が解決していきます。
大きなポイントは、腰周りの筋肉を緩めつつ自然な立ち方を身体にインプットすること。この流れができると、1日でも十分反り腰の改善は可能。
現場でもご指導している内容をお伝えします。
今回の記事の内容
反り腰だと太もも痩せできない理由
反り腰の方は、特に「前ももの張り」が改善できず太もも痩せしづらいかもしれません。
反り腰だと太もも痩せできない理由の1つに、
前ももにストレスがかかり続ける
ということが考えられます。
反り腰だと前ももにストレスがかかり続ける
人間の身体の構造上、自然な立ち方ができるとこのような立ち方になります。
1つの目安としては、
- 耳
- 肩
- 大転子
- 内くるぶし
この4点が大体一直線上に揃う状態が自然。
ただ、へそを前に突き出したような反り腰だと、常に前ももにストレスがかかってしまいます。
筋肉はストレスを受け続けるとぶわっと膨らみが出て硬くなりますが、こういう反り腰であれば前ももは太くなってしまうんですね。
さらにこういった筋肉が硬い太ももの状態であれば、むくみもひどくなるため、より前ももが太くなる可能性があります。
- 反り腰で立っている
- 腰や前ももの筋肉がストレスを受けて硬くなる
- 筋肉の張りやむくみで太ももが太くなる
こういった状況の中でマッサージや筋トレをしても、あまり太もも痩せしないのは反り腰を改善できていないため。
反り腰を改善しないと太もも痩せしないのは、こういう理由があるからです。
もし、前ももの張りで悩む方は、「太ももの前側が太い&パンパンに張り出す原因と細くする3つの手順」も参考にしてみてください。
ではなぜ、そもそも反り腰になってしまうのでしょうか?
姿勢の認識のまずさで反り腰になる
一般的には、“腹筋や背筋が弱いから反り腰になる”と言われますが、これは正直あまり適切ではありません。
一番現場で多くみられる原因は、
日常生活の中で、反り腰になるような立ち方を行っているから
です。
例えば日頃、
- 電車待ち
- 信号待ち
などでどのように立っていますか?
おそらく反り腰の方の多くは、へそを前に突き出すような状態で立っているはずなんですね。
こういう日頃の何気ない姿勢は自分の癖であり、反り腰で立つ状態が長時間続くと、その情報を身体がインプットしてしまう。
そうすると、反り腰になってしまうわけです。これと関連して「正しい姿勢」の認識のまずさも大きく関係していると考えられます。
正しい姿勢の間違いで反り腰になる
「正しい姿勢」と聞くと、どんな姿勢をイメージしますか?現場でよく聞くのは、
- 胸を張った姿勢
- 肩甲骨を寄せる
などの声が多いですね。
実はこういう姿勢は正しい姿勢ではなく、不自然な姿勢です。
先ほどもお伝えした通り、自然な状態で立てるとこういった立ち方になるはず。
本来“正しい”立ち方というのは存在しませんが、一番楽で太ももにストレスがかからない立ち方はこの状態です。
上記でお伝えした“正しい姿勢”を意識的に行ってしまうと、へそを突き出すような状態となり、反り腰になってしまいます。
もし正しい姿勢の認識がまずいと、自ら反り腰になるように姿勢改善を行っていることになってしまうわけです。
このように、
- 立ち方の癖
- 姿勢の認識のまずさ
などが影響して反り腰になっているはずなんですね。
反り腰=腰の筋肉などが硬くなる
こういう反り腰になっているときは、
- 腸腰筋(お腹の中の方にある筋肉)
- 腰周辺の筋肉
- 前ももの筋肉
など、主に3ヶ所の筋肉が硬くなっています。
人間の身体は、本来全身の筋肉が柔らかい状態が自然。
ですので、これらの筋肉を本来の柔らかい状態に直せば自然な姿勢へと変わり、反り腰も改善できます。
ちなみに、動画でも原因を解説しているので、こちらも参考にどうぞ。
続いては、反り腰をストレッチなどで改善して太もも痩せする方法をご紹介していきますね。
反り腰を改善して太もも痩せする6つの方法
反り腰を改善するためには、以下の6つの方法を行って硬くなっている筋肉を緩めていきます。
①腰周りのストレッチング
手順
- 座った状態で、両脚を伸ばす
- 軽く膝を曲げ、そのまま前屈する
- 腰やもも裏を気持ち良くストレッチングする
- この状態で30秒間キープする
②足裏合わせた腰周りのストレッチング
手順
- 座った状態で、足裏を合わせる
- この状態で身体をお辞儀させて腰周りの筋肉を伸ばす
- 気持ち良く感じる位置で30秒間ストレッチングを行う
③体幹周りのストレッチング
手順
- 仰向けになり両膝を90度に曲げる
- その状態で両膝を同じ方向へ倒す
- 体幹を捻って気持ち良く伸ばし30秒間ストレッチングを行う
④腸腰筋のストレッチ
手順
- 仰向けの状態で、両膝を立てる
- 手をへその横辺りに置いておく
- 口から息を吐きながら交互に膝を軽く胸に引き寄せる
- これを1分間行う
⑤ディープスクワット
手順
- 脚を肩幅に開く
- つま先を違和感ない程度に開く
- 体重を足裏全体に乗せる
- そのまましゃがみ込み、膝とつま先を同じ方向に向ける
- この状態で2分間キープする
⑥前もものストレッチング
手順
- 座った状態で、片脚を伸ばす
- もう一方の脚の膝を曲げて足の甲を地面につける
- 両手は身体の後方につく
- 前ももを気持ち良く伸ばして30秒間ストレッチングを行う
こういった6つの方法で、徹底的に腰や太もも周りの筋肉を緩めることで反り腰を改善することができます。
ただこれだけで終わらず、あわせて以下のことを行っていく必要があります。
反り腰を改善して太もも痩せするために改善必須なこと
先ほど「日頃の立ち方がまずいから反り腰になる」とお伝えしましたが、反り腰を改善して太もも痩せするためには、
日頃の立ち方そのものも改善する必要がある
ということです。
筋肉を緩めると、その時点で反り腰は改善します。ただ、立ち方そのものが変わっていないと再度反り腰になり、戻ってしまう。
ですので、筋肉を緩めた後は必ず立ち方も合わせて改善する必要があります。
反り腰を改善する立ち方のポイント
立ち方のポイントは、
- 椅子に座った状態で骨盤を自然な位置にインプットする
- その状態でくるぶしの真下に体重を乗せて立ちあがる
- 肩を自然な位置に修正する
という大きく分けると3つのポイントをおさえる必要があります。
この流れで改善した立ち方を身体にインプットできれば、ここではじめて根本的に反り腰を改善することができます。
ですので、反り腰を改善して太もも痩せしたい方は、必ずここまでの流れを実践する必要があるんですね。
この立ち方の改善方法は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
ここまでお伝えした、
- 反り腰で硬くなった筋肉を柔らかい状態にする
- 立ち方を改善する
この2つができれば反り腰を改善して太もも痩せできるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
反り腰を改善して太もも痩せしよう
今回は、反り腰を改善して太もも痩せする6つの方法などを解説しました。
今回の記事のまとめ
- 反り腰だと前ももにストレスがかかり続ける
- その結果前ももが張り出し、太もも痩せができない
- 改善するためには、身体を丸めるようなストレッチなどを行う
- そして合わせて立ち方そのものを改善する
- この一連ができると反り腰は改善し、太もも痩せできる
こういった内容をお伝えしていきました。
意外と簡単な方法で反り腰は改善できますし、太もも痩せにもつながりますので、ぜひ参考にしてみてください。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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