脚やせしたいけど、何をしても脚が細くならない。そんな悩みを抱えている方は、便秘が原因かもしれません。
便秘を改善すればリンパ液の流れが良くなり、むくみが改善します。むくみによって脚が太くなっている場合、便秘改善で脚やせすることがあるんですね。
今回の内容を知っていただくことで、「脚やせのために便秘を改善する重要性」が理解でき、今まで悩んでいた脚の太さを“根本的に”細くすることが可能になるはず。
この記事では、
- 何をしても脚やせしない
- 便秘が続いてお腹が苦しい
- 脚を細くしたいけど何をしたらいいかわからない
こういった悩みや疑問をパーソナルトレーナー歴11年の僕が解決していきます。
今回の内容はただ脚やせするだけではなく、「お腹」「腰周り」なども引き締まるので、身体のたるみを引き締めたい方には改善必須の内容ですね。
今回の記事の内容
プロが解説!便秘を改善すると脚やせする理由
大きなポイントは、
リンパ液の循環(むくみ)が関係
しています。
- 便秘になる
- お腹が硬くなり、リンパ液の循環が悪くなる
- 下半身にリンパ液が溜まる
- むくみによって脚が太くなる
こういった一連の反応が起こり、便秘を改善することで下半身のむくみが改善することで脚やせすることができます。
まず最初に、便秘を改善すると脚やせできる理由を詳しく解説しますね。
リンパ液の循環方向
体内には“リンパ液”といって、血液とは別の体液が循環しています。
このリンパ液が滞ることでむくみが発生しますが、
基本的にリンパ液は、下から上への一方通行で流れている
という特徴があります。
このリンパ液の循環方向と、便秘と脚やせの関係が見えてくると思います。
便秘になるとお腹が硬くなる
今便秘に悩む方もいると思いますが、便秘になるとお腹が張ってパンパンになったり、お腹が硬くなりませんか?
人間の身体は互いに影響し合っていて、便秘になると主に左側の腸などがつまってしまう。
そうすると、
- 腸の働きが悪くなり、お腹が張る
- お腹が張ることで皮膚が引っ張られ、筋膜がストレスを受ける
- 筋膜がストレスを受けることで、筋肉もストレスを受ける
- その結果筋肉が硬くなり、周辺の循環が悪くなる
- 血流やリンパ液の流れが悪くなる
などのマイナスな影響を受けてしまうんですね。
ここでおさえておきたいことは、
便秘になってお腹が硬くなると、循環不良(むくみ)が起こる
ということです。
先ほど、リンパ液は下から上の一方通行で流れるとお伝えしましたが、お腹がつまるとそれよりも下でつまりが発生します。
そうすると下半身のむくみは改善されず、その影響を受けて脚が太くなっていたり、なかなか脚やせしないわけです。
リンパ液は脂肪を含んでいる
さらに知っておきたいことは、「リンパ液は多くの脂肪分を含んでいる」ということ。
ちょうど、へそとみぞおちの中間付近に乳び槽(にゅうびそう)と言われるリンパ節が存在していますが、この乳び槽には脂肪分も溜まります。
脂肪が溜まる理由は、以下の通り。
- 食事で脂肪分を摂る
- 脂肪分は小腸で消化・吸収される
- その後、乳び槽に入ってリンパ液の混ざる
脂肪分は白色をしていますが、この脂肪とリンパ液が混ざると乳白色の液体になり、それが浴槽に溜まるようなイメージから乳び槽と名付けられています。
それぐらいお腹付近ではリンパ液と脂肪分が多く溜まり、便秘になることでそれらが脚に溜まって太くなってしまう。
これがすべてではありませんが、このリンパ液と脂肪分が溜まることで下半身太りが起こってるとも考えられます。
研究からわかっていること
これは近年の研究からもわかってきていて、
長期間むくみが続いている部位ほど、皮下脂肪がつきやすい
というデータもあるそうです。
つまり、
- 便秘でお腹が硬い
- お腹で循環不良が起こる
- 下半身がむくみやすくなる
- 長期間むくみ続けて脂肪分が下半身に滞る
- 下半身に脂肪がつきやすくなる
- だから下半身太りになっている可能性
便秘と脚やせはこのような関係が考えられるわけなんですね。
便秘だと腸の働きも悪くなる
しかも、便秘になっていると腸の働きも悪くなるため、食べたものを適切に消化吸収できなくなる可能性もあります。
食べたものをうまく消化できないと、当然脂肪として蓄えられる可能性があり、より脚は太くなる可能性がある。
このように、ただ便秘と思っていたことでも、脚やせできない大きな原因になっているかもしれません。
逆の言い方をすれば、
便秘を改善すれば、今まで感じれなかった脚の変化を感じれるかもしれない
ということです。
便秘を改善して脚やせするために知っておきたいこと
ここまでの流れで、便秘と脚やせの関係をイメージできたと思います。
次に知ってほしいことは、便秘になる根本原因や便秘になったときに具体的にどのような身体の変化が起こっているかということ。
便秘になると、主に以下のようなことが起こります。
左側の腸が変形してつまる
人間の腸は以下のような形をしています。
食べ物が胃や大・小腸を通った後、消化吸収をされて右側の上行結腸というところに入ってきます。
そして、
- 横行結腸
- 下行結腸
- S字結腸
と不要物が処理されながら便を作り出していく。そして最後は、直腸から便として不要物を排出する。
これが一連の流れですが、便秘のときにつまる箇所は、
- 横行結腸
- 下行結腸
- S字結腸
など、お腹の左側に位置する腸が変形したり、捻れたりすることでつまると言われています。
ですので、便秘改善の1つのポイントは、
お腹の左側を刺激して、腸の働きを活性化させる
こと。
そして、もう1つおさえておきたいことがあります。それが、自律神経との関係です。
自律神経が乱れると便秘になりやすい
いきなりですが、日頃ストレスはどれぐらい溜まっていますか?仕事や子育てをしていると、いろいろありますよね。
そうやってストレスが溜まることで交感神経が優位となり、その結果自律神経のバランスが乱れてしまう。
腸の働きは副交感神経といって、リラックスしたときに活性化されます。ですので、自律神経が乱れてしまっている方の場合、
- ストレスが多く、自律神経が乱れる
- 腸が細くなったり、働きが悪くなる
- その結果、便秘になる
ということも起こってしまう。
ですので、ただ腸を刺激するだけではなく、あわせて自律神経を整えることも重要になります。
自律神経を整えるためには、
一定のリズムを感じる
ということがポイントで、そういったことができることで自律神経が整い、便秘改善につながります。
ここまでお伝えしたように、
- 左側のお腹(腸)を刺激する
- 自律神経を整える
この2つが便秘改善のために重要だということです。
では、具体的にどのような方法を実践すれば便秘改善ができるのでしょうか?ご紹介していきますね。
脚細くしたい方必見!便秘を改善して脚やせする6つの方法
まずは左側のお腹(腸)を刺激して活性化させますが、以下の5つの方法を実践していきます。
- 身体を左右へ倒す
- 身体を左右へ捻る
- 骨盤を前後に動かす
- 骨盤を中心に円を描く
- 腸をマッサージ
それぞれ解説しますね。
①身体を左右へ倒す
手順
- 椅子に座った状態で、軽く骨盤を立てる
- 両膝を曲げ、胸の前で構える
- 身体を軽く左右へ倒し、左右のお腹を伸び縮みさせる
- これを1分間行う
②身体を左右へ捻る
手順
- 椅子に座った状態で、軽く骨盤を立てる
- 片側のお尻に体重を乗せ、逆方向へ身体を捻る
- 体重を逆のお尻に乗せ、同じ要領で身体を捻る
- 身体を左右へ捻り、1分間行う
③骨盤を前後に動かす
手順
- 椅子に座った状態で、軽く骨盤を立てる
- へそを前に突き出すように腰を軽く反らせる
- 逆に骨盤を後方に倒すように身体を丸める
- 骨盤を前後に1分間動かす
④骨盤を中心に円を描く
手順
- 椅子に座った状態で、軽く骨盤を立てる
- 骨盤を中心に円を描くように身体を回す
- 同じ方向へ1分間動かし、逆方向へ1分間動かす
⑤腸をマッサージ
手順
- 仰向けになり、両膝を立てる
- お腹に手を置き、軽く上下に揺らすように刺激する
- これを1分間行う
この5つの方法で腸を刺激すると、おそらく翌日の朝ぐらい便が出やすくなるはず。
もし改善が見られない場合は、
各方法を“2分間”
に伸ばしてみてください。そうすると、また違った結果になると思います。
そして、もう1つ行ってほしいのが「腹式呼吸」です。
⑥自律神経を整えて便秘を改善する
手順
- 仰向けの状態で、脚は肩幅に開く
- 両手をお腹の上に置く
- 鼻から軽く息を吸い、お腹を少し膨らませる
- 口から息を吐き、お腹を少し凹ませる
- リラックスして腹式呼吸をできるだけ長く続ける
(※5~10分ぐらい行うと効果的!)
気持ち良く腹式呼吸を繰り返すと、身心共に非常にリラックスでき、そのリラックスできたことで腸が活性化されます。
これは現場でもよく実践して変化を感じる方法で、
- イライラや不安感など、精神的に不安定
- 身体の重だるさが続く
- 何をしても身体や頭がスッキリしない
- 下半身のむくみを改善したい
こういった悩みを抱える方にも効果的なのでおすすめ。
ここまでお伝えした6つの方法を毎日続けることで便秘が改善し、その結果脚やせにつながるので、ぜひ参考に実践してみてください。
1ヶ月間ぐらいでハードな筋トレを行う以上に脚の変化を実感できると思うので、何をしても脚やせできない方はぜひ。
便秘を根本的に改善して脚やせする方法
さらに便秘の改善を行うために、以下の方法もおすすめです。
リラックスする習慣をつける
先ほどもお伝えした通り、腸の働きは「リラックスした副交感神経が優位な状態のときに活発になる」と言われています。
毎日仕事したり生活していると、いろんなところでストレス受けますよね。そんな方は、自分なりのリラックス方法を実践することも重要。
- 寝る前にストレッチしてみる
- 腹式呼吸で気持ちを落ち着ける
- 夜景を見ながら散歩する
- お風呂にゆっくりつかる
いろいろとあると思いますが、こういったちょっとした息抜きをすることも便秘改善に効果的ですね。
お腹を温める
また、お腹が冷えると腸の働きが悪くなるため、お腹を温めることも重要です。
- お風呂につかる
- ホットパックをお腹に当てる
など、お腹を温めることでより便が出やすくなるかもしれません。
食事を変える
そして、食事内容や量を変えることも必要かもしれません。
運動習慣がない方は、
- 食べ過ぎ
- 飲み過ぎ
傾向にあり、食事量が多いのもつまりの原因になります。
ダイエットについては以下の記事などで解説しており、ダイエットに成功すれば理想の身体に変わっていきますからね。
こういったことも合わせてできると、より理想的な身体や美脚に近づけるので、ぜひできるところから実践してみてください。
便秘を改善して理想の脚に近づこう
今回は、便秘と脚やせの関係について解説しました。
今回の記事のまとめ
- お腹がつまるとそれよりも下でリンパ液が滞る
- リンパ液の中には脂肪が含まれている
- 便秘になると、下半身でむくみが長期間続く
- 長期間浮腫みが続く部位程皮下脂肪がつきやすい
- だから、下半身太りが起こっている可能性がある
- 便秘を改善するためには、主に左側の腸を刺激すること
- 便秘を改善すれば、今まで感じれなかった脚やせができる可能性大
こういった内容をお伝えしていきました。
便秘は健康を害する可能性もあるため、必ず改善しておきたい症状ですね。今回の内容が健康を維持する上でも、脚やせする上でも参考になればうれしいです。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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