僕はパーソナルトレーナーとして約11年間活動していますが、その中で約3年間ほど乳癌の方の食事を365日間×2食分作り、週2回のパーソナルトレーニングを行ってきました。
再発の怖さもありながら、乳癌が見つかってからこれまでの6年間は再発することもなく、このクライアントさんの健康を維持することができています。
僕ら人間が健康でい続けるためには、どういう食事・運動を続けていけばいいのか。そんな大きなテーマについて、現場で感じることも多々あります。
この記事では、
- 乳がんの方の食事を365日担当して感じた健康のための食事内容
- 健康のための運動の考え方
- 健康になるために必要なその他のこと
などをお伝えします。
今回の記事の内容
乳がんの方の食事を365日担当して感じた健康のための食事内容
僕はあくまでも医師ではないので、「これが癌に効果的だ!」ということもできませんが、今回の内容は僕自身の健康に対する考え方をメインでお伝えしていきます。
健康のためにどういう食事をすればいいのかという疑問に対して、僕は以下のような考え方をしています。
添加物などをできるだけ摂らない
添加物などにも役割があると思いますが、基本的に健康をテーマにした食事の場合、
身体にとって不要なもの、害になるものは摂らない
という考え方を持っています。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、スーパーで売っている野菜や果物には農薬などが含まれているため、できるだけこういったものも摂らないようにします。
この理由は、がんが発生する原因に以下のような要素が含まれているからです。
- 農薬
- 添加物
- 塩分の過剰摂取
まだまだ明確な原因がわかっていないとしながらも、こういった食品・食材に含まれる添加物などが癌の原因になっている可能性が高いと言われています。
ですので、健康のためにはこういったものをできるだけ摂らないようにし、
- 無添加の調味料
- オーガニックの食材や野菜
をメインとして摂るように心がけることが重要だと考えているんですね。
実際、クライアントさんに作っていた食事は無添加の調味料を使い、全てオーガニックの野菜を使っていました。
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身体は食べ物からできている
この考えに至っているのは、当たり前の事実があるからです。それは、
身体は食べ物からできている
ということ。
この事実は誰も疑いの余地はないと思いますし、僕ら人間の筋肉や骨など、全ての組織は食べ物からできています。
だから、口にするものはできるだけ身体にとって害のないものを選択することは、ごく当たり前の話だと思います。
ただ、身体に悪いと思っていても“味覚”を優先してしまって、おいしいお菓子やケーキも食べることもありますよね。気持ちはすごくわかりますが、健康のためにはあまりおすすめできません。
動物性たんぱく質は控える
動物性たんぱく質と言われる、
- 牛肉
- 鶏肉
- 豚肉
- 卵 など
こういったものも、過度に摂ることはあまりおすすめできません。
動物性たんぱく質は消化が悪く、それらが腸の中で滞留することで便秘になったり、ガスが発生します。
そうすると、お腹周辺の組織に悪影響が出て循環が悪くなったり、不調の原因になると言われています。食べ過ぎた場合、最悪がんのような大病になる可能性もあるんですね。
ですので、たんぱく質を摂るのであれば、
- 大豆
- 豆乳
- ナッツ類 など
植物性たんぱく質がおすすめです。
魚などであれば問題ありませんが、食べるのであれば大きな魚よりも小魚のじゃこなどがおすすめです。
これは食物連鎖を考えたとき、大きな魚ほど水銀など不要なものを含んでいる可能性が高いため、小魚などの方が健康的だと考えられます。
精製されていないものを食べる
お米や砂糖などは、できるだけ精製されていない茶色のものを食べたいですね。
- 玄米
- 黒糖
- 全粒粉 など
これらは栄養価が高いですし、消化のときに必要なビタミン類やミネラルも豊富です。
実際に試して感じてることは、精製されたものを食べ過ぎると、自律神経が乱れてしまう可能性が高い。
自律神経が乱れると免疫が下がり病気になりやすかったり、がんにもなりやすくなると言われているので、そういった視点からも精製されたものはおすすめできません。
身体を温める食材を積極的に摂る
その他に食事でおすすめなのは、身体を温める食材をよく摂ることです。
身体を温める食材というのは、
- 生姜
- ネギ
- 大葉
- 唐辛子
- ミョウガなど
主に薬味に使われるような食材です。
こういった食材を摂ることで体温が上がりますが、体温が36.5度以上であれば理想的です。
体温が1度下がれば、免疫機能が約30%も下がる
とも言われているので、こういった食材を摂って意識的に身体を温めることは健康にとって重要です。
彩りを豊かにする
あとは、食卓に並んだ食事を見て、彩り豊かかどうかが重要です。
栄養バランスが整っている食事は彩りが自然と豊かになるため、栄養バランスが整っているのかを簡単にチェックする方法として彩りを見ていきます。
実際に、乳癌のクライアントさんにご提供した食事は、こういったことを意識して、健康のプラスになるようにサポートしていきました。
乳がんの方を担当して感じた運動の考え方
続いては、健康のための運動についてお伝えしていきますね。
細胞が身体を作っている
まず最初におさえておきたいことは、
約37兆2000億個の小さな細胞の集合体が身体を作っている
ということです。
健康を感じる上で筋肉や骨を先に見るのではなく、細胞の1つ1つをいかに活性化し、元気な状態で維持できるかが健康に直結します。
ですので、運動を行う時に考えるべきことは、どのような運動をすれば細胞が活性化されるのかということです。
細胞内の代謝を促すことが重要
細胞をより活性化させようと思うと、重要になってくるのが
細胞内を適切に代謝すること
です。
これは水に浸したスポンジをイメージするとわかりやすいですが、
- スポンジを握る=中の水が排出される
- スポンジを握ることをやめる=スポンジ内に水が取り込まれる
同じような反応が筋肉を活用すると細胞内でも起こります。
- 筋肉を収縮させる=細胞内の老廃物が排出される
- 筋肉を弛緩させる=細胞内に栄養素や酸素が取り込まれる
つまり、筋肉を気持ち良く動かすようなことをすれば、それだけで細胞内で代謝が起こるというわけです。
ですので健康のために行う運動というのは、気持ち良く身体を動かす程度のことで十分です。
健康のためにおすすめしたい運動
具体的な運動というのは、
- 体操
- ぶらぶら身体を揺らす
などでOKです。
体操は以下の動画で解説しているので、このような体操を毎日続ければ健康のプラスになると言えます。
ぶらぶら身体を揺らすというのは、以下のような方法ですね。
このように、身体の各部位を気持ち良く揺らすことで細胞内の代謝が行われ、不思議なことに揺らすだけで体温も上がってきます。
先ほどもお伝えしたように体温が上がれば免疫力も上がるため、こういった方法は本当におすすめですね。
ハードな筋トレは不要
一般的には、「筋トレをすれば健康になる」とも言われますが、一部は賛成ですが一部では反対です。
というのは、ハードな筋トレをしてしまうと筋肉が硬くなる可能性があるからです。筋肉が硬くなると循環が悪くなりますが、循環が悪くなると体温が下がってしまうんですね。
そうすると免疫力が低下するので、こういう意味ではハードな筋トレは不要だと考えています。
大切なことは、
どのような筋トレを行うのか
ということだと思います。先ほどもお伝えしたように、細胞内の代謝が促されるような形で筋トレができるのであればOKです。
ただ、頑張りすぎて逆に健康を害するような内容の筋トレであれば、健康のために行うことは体操などで十分だと思います。
以下の記事では、筋トレと健康の関係をより詳しく解説しています。
鼻呼吸も重要
もう1つ健康のためにおさえておいてほしいことは、
鼻呼吸を意識的に行う
ということです。
鼻呼吸を行ったとき、取り込まれた酸素は鼻腔を通って細胞内に取り込まれるそうです。これが口呼吸だとほとんど細胞内に酸素が運ばれないそうです。
細胞内を健康で保つためには酸素も必要なため、こう考えると意識的に鼻呼吸をすることも健康のためには重要になってきます。
こういった食事や運動の考え方で乳がんのクライアントさんなどにご指導をし、みなさん元気になっているので、個人的にはこういった考え方が健康のプラスになると考えています。
乳がんの方を365日担当して感じた健康のための運動と食事のまとめ
今回は、健康のための運動や食事の考え方をお伝えしました。
今回の記事のまとめ
- 健康のための食事は、まず不要なものをできるだけ取り込まないこと
- 身体は食べ物からできるため
- 添加物、動物性たんぱく質、精製されたものはできるだけ控える
- 身体を温める食材は積極的に食べる
- 運動の考え方は、細胞内を活性化させることをする
- 気持ち良く体操したり、ぶらぶら揺らすだけで十分
- ハードな筋トレは基本的には不要
こういった内容をお伝えしました。
今回の内容が少しでも健康になりたい方の参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
毎日の食事や運動を見直せば、今抱える不調が改善されて精神面の変化も実感できると思いますよ。もっと幸せな毎日を過ごしましょう。
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