世の中にはいろんなダイエット方法などがありますが、「ふくらはぎを揉むと全身痩せる」などと言われていることも聞きます。
確かに一部分を見れば、ある程度身体の変化が期待できることもありますが、基本的にはふくらはぎを揉んでも痩せない可能性が高いと思います。
この記事では、
- ふくらはぎを揉んでも痩せない理由
- おすすめしたい全身痩せる方法
などを解説します。
今回の記事の内容
「ふくらはぎを揉むと全身痩せる」←多分無理
ふくらはぎを揉むだけで全身が痩せればうれしいですが、おそらく期待するほどの効果は実感できないかもしれません。
揉む=痩せるではない
たまにテレビやネットの情報で、
揉めば痩せる!
みたいな情報を見かけますが、おそらく難しいかなと思います。
というのは、スーパーに売っているお肉をイメージするとわかると思いますが、お肉って揉んでも増減しませんよね。
別の情報で、
筋肉を揉むと落ちて細くなる
とも聞いたことがありますが、これもできません。
まずおさえておきたいことは、
筋肉を揉んでも劇的に痩せるということはないし、筋肉が落ちて細くなることもない
ということです。
ただ、ふくらはぎなどを揉むことに全くの意味がないというわけでもありません。
揉んで得られる効果
例えば、ポンプをイメージしてもらって、ポンプは押すことで循環が促されますよね。
ふくらはぎの筋肉を揉むことで、筋肉がポンプと同じような作用となり、
- 血液
- リンパ液
などの体液を循環させる可能性は十分にあります。
実際に、皮膚の近くの血管を見ていると、ふくらはぎの筋肉を揉むようにすることで血液が促されていることは確認できます。
おそらく、日頃寝る前にふくらはぎなどを揉んでいる方は、翌日にスッキリ感があることも体感していると思います。
このように、ふくらはぎを揉むことで循環が促され、むくみなどが改善することは十分考えられます。
微々たる変化はあるかも
また別の見方としては、先ほどふくらはぎを揉むことで循環が促されるとお伝えしましたが、血流が改善することで筋肉が緩む可能性があります。
もし、日頃運動不足で全身の筋肉がガチガチに硬い。そんな硬くなった筋肉は萎縮し、本来の状態よりも細くなっています。
ふくらはぎの筋肉が萎縮して硬くなっている場合、揉むことによって柔らかくなる。柔らかくなった筋肉は、
萎縮していた状態よりも弾力を取り戻して膨らみが出る=基礎代謝が上がる可能性
があります。
基礎代謝は、筋肉の断面積といって、大きさに比例すると言われているので、筋肉が本来の膨らみを取り戻すと基礎代謝は上がるはず。
基礎代謝が上がった結果、より多くのエネルギーを消費し、脂肪が減ることで全身が痩せるということが多少なりとも起こる可能性はあります。
ですので、
「ふくらはぎを揉むと全身痩せる」ということを全否定はしませんが、大きな変化は期待できない
ということに変わりはありません。
というのは、ここで上がる基礎代謝というのは本当に微々たるものであり、見た目として「全身が痩せた!」と実感できるほどの変化は出ないと思います。
ふくらはぎを揉むときの体勢
また、もう1つ知っておいてほしいことは、
ふくらはぎを揉むときの体勢によって、循環が改善できないことがある
ということです。
これはむくみの改善を行うときに注意が必要ですが、ある研究からわかっていることは、
座ったままでふくらはぎなどのマッサージをしても循環が改善しない
ということです。
循環を促しているのはリンパ液という体液ですが、このリンパ液は非常に流れが遅く、重力の影響を受けやすい特徴があります。
ですので、座った状態でふくらはぎのマッサージをしても、出口が鎖骨の溝にあるため、重力の影響によってそこまで循環できないそうです。
もし“痩せる”という言葉の意味合いが、“むくみを改善して細くなる”ということであれば、座ったままマッサージをしてもあまり意味がないことが見えてきます。
この記事を読まれている方は、全身痩せたいと思っていると思いますが、どうすれば全身を理想の状態に変えることができるのでしょうか?
おすすめしたい全身痩せる方法
全身痩せるためには、以下のようなことが必要です。
- 身体の仕組みを知る
- 太くなった原因を取り除くこと
- 全身のトレーニングを行う
- ダイエットを行う
- 運動習慣をつける
それぞれ解説しますね。
身体の仕組みを知る
現在の自分の身体に対して、
- 体重を落とす
- 細く引き締める
などをする場合、どうすれば身体に変化が起こるのか、まず最低限の知識は必要だと思います。
例えば体重を落としたい場合、1つの指標に使えるのはカロリーです。
- 体重を1kg減らす=約7000キロカロリーの不足
- 脂肪を1kg落とす=約9000キロカロリーの不足
が必要になります。
ただやみくもに食べないということをするのではなく、適切に食事量を減らすことで理想の体重に減らすことができます。
このように、ご自身の身体を変化させるためには、
最低限の知識は必要
になってきます。以下に参考になりそうな記事を貼っておくので、こちらを参考にしてみてください。
太くなった原因を取り除くこと
全身痩せるために必要なことは、
太くなった原因を取り除く
ことです。
イメージとしては以下の通りです。
- 食べ過ぎ&運動不足=ダイエット
- 立ち方などのまずさで脚が太い=立ち方を改善
- ランニングをしてふくらはぎが太くなった=走り方を改善
- 姿勢が悪くてお腹が出る=姿勢を改善する
身体のたるみや太さは、何かしらの原因があってそういう悩みにつながっています。
ですので、全身を細く引き締まった状態に改善するためには、根本的な原因を取り除くことが何よりも大事で、ただふくらはぎを揉めばいいわけではないんですね。
とはいえ、全身痩せる方法を知りたい方は、以下の3つを中心に実践することをおすすめします。
①全身のトレーニングを行う
全身を細く引き締めたいのであれば、全身のトレーニングをするがおすすめですね。例えばスクワット。
手順
- 脚を肩幅に開き、つま先も違和感ない程度に開く
- 体重を踝の真下に乗せる
- 真下にへしゃげるようにしゃがむ
- このとき、お腹にクッと力を入れて一瞬動きを固める
- 踵で地面を押し返すように立ちあがる
- これを30回×3セット行う
こういう立つ-しゃがむという動作は、全身の筋肉を同時に刺激できるため、全身痩せたい方はこういうトレーニングがおすすめです。
脚やせとお伝えしていますが、「【ジムや自宅でできる】脚やせトレーニングメニュー11選を紹介」この記事の内容を実践してもらうと全身引き締められるので、参考にしてみてください。
②ダイエットを行う
現在、
- 脂肪が多い
- 食べ過ぎ
などで身体がたるんでいる方は、やはりダイエットは必須になってきます。
ダイエットのやり方などは、以下の記事で詳しく解説しています。
③運動習慣をつける
最後は当たり前すぎることですが、運動習慣をつけましょうということ。
やっぱり身体を変える上では運動は必須ですが、いきなり「ランニングしましょう!」と言われてもしませんよね。
ですのでまずは、
- 1駅分歩く
- 寝る前にちょっと体操をしてみる
これぐらいのことでOKです。
そういう“ちょっとした習慣の変化”が身体を変えるヒントになったりするので、やっぱりただふくらはぎを揉むだけではなく、運動習慣をつけてほしいなと思います。
この3つのことが最低限できれば、全身は痩せたと実感できるでしょうし、理想の身体に近づいているはず。
当たり前なことをただ実直にすることが、本当に理想の身体になる近道になると思います。
まとめ
今回は、ふくらはぎを揉むと全身痩せるのかについて解説しました。
今回の記事のまとめ
- 揉む=全身が痩せる、ではない
- 揉んで期待できることは、むくみの改善
- むくみが改善して若干細くなることはある
- ただ全身を痩せるぐらいの変化は期待できない
- 全身痩せる方法は、トレーニング・ダイエットなどの習慣化
こういった内容をお伝えしました。
今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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